日本ワインなび

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心熱きプロフェッショナルに学ぶ人生の道しるべ

マンズワイン株式会社
マンズワイン小諸ワイナリー醸造責任者
西畑徹平さんに学ぶ
「初志貫徹する真っ直ぐな心」
(全8回)

第1回「ソラリスとの出会い」

掲載日:2022年4月20日

田口 西畑さんは、大学時代に「ソラリス」に感動したことがきっかけでマンズワインに就職、現在はなんと、ソラリス醸造責任者に就任されたそうですね。
人生の岐路にある読者の方々にとって、人生を開拓するよき道しるべになると思いますので、本日はそのはじまりの時代からお話を聞かせください。

サッカーに没頭した日々と応用化学

田口 西畑さんは山梨大学を卒業されたそうですが、山梨のご出身ということでしょうか?

西畑 いえ、栃木県の出身です。塩谷町と言って、どちらかというと鬼怒川や日光に近い北の方です。応用化学に興味があって山梨大学に進みました。

田口 応用化学?難しそうですね…。

西畑 正直、勉強は全然好きじゃなくて、高校の時はサッカーばかりやっていました。サッカー部に所属していたんです。大して上手じゃなかったんですけどね。3年生の夏までやっていて、それから大学受験しなきゃいけないということになりまして。

田口 高校時代はサッカーに没頭されていたのですね。勉強が好きじゃないというのは意外です。

西畑 勉強は好きじゃなかったけれど、化学だけは好きでした。「物質というものがあって、反応することによってこういうものができる」という授業とか。もともとはみんな元素だけど、その組み合わせによって違うものができる。化学反応って面白いな、と思ったんです。試験で点数が取れるようになってきたので、「これで行けるところへいこう!」と決めました。

山梨大学ワイン科学研究センターでの学び

田口 山梨大学に進まれて、大学4年生の時に山梨大学のワイン科学研究センターに進まれたのですよね?

西畑 はい。通常だったら僕の場合は研究室として選べない状況だったんですけど、「今年はワインのコースもあるよ」というアナウンスが流れたんです。せっかく山梨に来たから、地場産業のワインを勉強して帰ろうかな、その時はそのくらいの気持ちでした。

田口 偶然に近いご縁があって入られたということですね。ワイン科学研究センターではどのような事を学ばれたのですか?

西畑 4年生の段階で卒業研究をやるために入っている形なので、「研究の題材としてワインがある」という感じなんです。ワイン造りをやるというよりは、ワインの成分についての分析や、造り方によってどのように変わるか、という細かいことを学びました。その後、僕は大学院でもワイン研究センターに居ましたので、そこで3年間醸造を経験しました。

田口 ブドウはどこから調達されていたのですか?

西畑 当時は大学の畑で栽培したブドウを使っていました。栽培の研究室が大学にあって、ブドウの栽培の研究をしている人もいましたから。

田口 授業の一環として山梨のワイナリーで研修されたりしたこともあるのですか?

西畑 授業ではなかったのですが、学生時代、シャトー・メルシャンでアルバイトをしていたことがありました。有料試飲のテイスティングカウンターに立って仕事をしていました。その時にメルシャンの造り手の方たちのお話を聞かせていただいて、ワイン造りにハマっていったというのもあります。


現在のソラリスシリーズの一部

ソラリスとの出会い

田口 西畑さんは大学院時代にソラリスと出会われたのですよね? その時のことを詳しく聞かせていただけますか?

西畑 日本ワインコンクールの公開テイスティングというものがあると知って同期と2人で参加しました。当時の参加費は手ごろな価格だったので、学生でも飲みに行けて勉強させてもらっていました。そしてその時に、ソラリスと出会いました。
その時はそこまでワインの味わいに詳しいわけではありませんでしたけど、「すごく美味しいな」と思いました。その時はマンズワインという会社が造っているんだ、ということくらいしか分かりませんでした。ヴィンテージは2003年〜2004年くらいのものだったと思います。ソラリスのシリーズが始まったばかりの頃ですね。

ソラリスを造りたい一心でマンズワインに就職

田口 それでマンズワイン入社を志願されたのですか?

西畑 はい、ソラリスを造りたいという思いだけでマンズワインに就職したいと思いました。逆にソラリス以外のワインの事は知りませんでした。キッコーマンのグループということさえ知りませんでしたから(笑)

その後、大学の教授にマンズワインへの就職について相談していたのですが、大手だしけっこう難しいだろうなと言われていたんです。だから最初は駄目そうだったんです。でもたまたまマンズワインから、「誰か志望者はいますか?」という話があったので応募することができ、晴れて就職することができました。

(つづく)

この記事の著者 / 編集者

田口あきこ(日本ワインなび編集長)

ホームパーティが好きなことから、より良いおもてなしをするためにワインを学び始める。2015年にワインスクール『レコール・デュ・ヴァン』のインストラクター養成講座にて講師に抜擢。
2018年 ワイナリー経営者を育成する学校『千曲川ワインアカデミー』にてブドウ栽培・醸造・ワイナリー経営について学ぶ。
2020年『日本ワインなび』を開設し、編集長として運営を行う。
2021年 JETROに附置する農林水産省・食品の輸出・プロモーション機関の事業で日本ワインの認知業務に携わり、海外向けに日本のワイナリー紹介記事を執筆。
ワインスクール『レコール・デュ・ヴァン』講師紹介ページ
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