日本ワインなび

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駒園ヴィンヤード株式会社
取締役社長 近藤修通さんに学ぶ
「愛情を持って、
謙虚に相手の声に耳を澄ます」
(全10回)

第1回「モータースポーツからワイン造りの世界へ」

掲載日:2021年6月1日

田口 お久しぶりです。今日はよろしくお願いします。近藤さんはワイナリー(A社)で長年に渡り醸造責任者を務められ、2013年からフリーランスになられたのですよね?

近藤 はい、そうです。2013年から延べ9社の醸造指導、製造管理を行いました。

田口 近藤さんが手掛るとワインが格段に美味しくなるという評判も伺っています。2015年から五味葡萄種に携わられて、2019年に社名が「五味葡萄酒」から「駒園ヴィンヤード」に変わり、現在は取締役社長を務められているということですね。

人生の岐路にある読者の方々にとっても、人生を開拓するよき道標になると思いますので、本日はそのはじまりの時代からお話を聞かせてください。

近藤 はい。よろしくお願いします。

駒園ヴィンヤード ワインショップ前のモッコウバラ

レース公式審判員、国内A級ドライバーライセンスを取得

近藤 ワイン造りの世界に入る前、今とは全然違う仕事をしていました。僕は車のメーカーで働いていたんですよ。メーカーに勤めながら、富士スピードウェイのレースの審判員もやっていました。オフィシャルの審判員のライセンスを持っていまして。

田口 日本で空前のF1ブームが巻き起こった時代ですね。メーカーに勤められながら、レースの審判員までされていたとは…。もしかして、運転する側にも興味がありましたか?

近藤 はい。国内A級のドライバーライセンスも持っています。

田口 近藤さんはモータースポーツの世界にいらした方だったのですね。

モータースポーツの世界からワイン造りの世界へ

田口 車のメーカーではどんなお仕事をされていたのですか?

近藤 メカニックです。純粋にエンジンが好きでその業界に入りました。ロータリーエンジンというエンジンがありまして…。

田口 RX-7やRX-8に搭載されているエンジンですよね?

近藤 はい、そうです。ちなみに僕はRX-7に乗っていました。

田口 なんと!永久不滅にかっこいいデザインですよね。実は私も車が好きで、しかもマツダファンなのでつい興奮してしまいました。

近藤 そうでしたか。まあそんなわけで、もともと職人気質な仕事をしていたので、ワイン造りは性に合っているのかもしれないです。だから喋りはそんなに上手じゃなくて(笑)

富士スピードウェイ公式Facebook 『2021年5月5日』より出典
https://www.facebook.com/fsw.tv/photos/a.338022992912001/3825005410880391

転勤のない会社を優先して

近藤 実は僕の父も車のメーカーに勤めていました。転勤がとても多かったんですよ。

田口 車のメーカーにお勤めの方は転勤が多いと聞きますものね。

近藤 一人だったら転勤が多いのも楽しいのかもしれないですけどね。でも僕は結婚したことをきっかけに、転勤のない会社を求めて転職することにしました。それで、地場産業なら転勤がないと思ったんです。結婚した翌年にワイナリー(A社)に勤めることになりました。

田口 ワインメーカーに転職されたきっかけは、「転勤のない会社を優先した」、という事以外に「奥様がワイン好きだから」、という背景もあったとお伺いしましたが?

近藤 そうですね。妻は東京の調理師学校を出て、山梨県内のホテルのレストランに勤めていました。山梨にいると葡萄酒は身近な存在なんです。当時はワインなんていうお洒落な呼び方ではなく、葡萄酒と呼んでいました。僕自体はワインにもワイン造りにも全く興味がありませんでしたけどね。

田口 ワイン造りに興味がなかったとは意外です。それにしても奥様は幸せ者ですね。

近藤 車の仕事は趣味を仕事にしたようなものでした。暫くしてバブルが弾けて。そんな時にワイナリー(A社)の求人があったので応募しました。そういう背景があって僕はワイン造りの世界に入りました。

(つづく)

この記事の著者 / 編集者

田口あきこ(日本ワインなび編集長)

ホームパーティが好きなことから、より良いおもてなしをするためにワインを学び始める。2015年にワインスクール『レコール・デュ・ヴァン』のインストラクター養成講座にて講師に抜擢。
2018年 ワイナリー経営者を育成する学校『千曲川ワインアカデミー』にてブドウ栽培・醸造・ワイナリー経営について学ぶ。
2020年『日本ワインなび』を開設し、編集長として運営を行う。
2021年 JETROに附置する農林水産省・食品の輸出・プロモーション機関の事業で日本ワインの認知業務に携わり、海外向けに日本のワイナリー紹介記事を執筆。
ワインスクール『レコール・デュ・ヴァン』講師紹介ページ
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