日本ワインなび

日本ワインの魅力を総合的に発信するサイト

日本ワインを支える人たちを訪ねて
心熱きプロフェッショナルに学ぶ人生の道しるべ

株式会社テールドシエル代表取締役
池田岳雄さんに学ぶ
「自分の意思を貫く生き方」(全10回)

第9回「それでも前を向いて」

掲載日:2020年7月1日

ショップ予定地からの景色

ワイナリー、2020年8月完成予定

田口 8月にはワイナリー完成予定とのことでしたね。建設が順調に進んでいらっしゃるようで何よりです。

池田 そうですね。おかげさまで今日は屋根の板を貼ったりして、だんだん形になってきました。嬉しいのかおどおどするのか…。

田口 緊急事態宣が全国で解除されましたし、徐々に日常が戻ることを祈ります。

池田 日常に返りつつありますが、本格的に稼働するのは6月に入ってからだと思いますね。やっぱり首都圏からのお客様に来ていただかないと…。


建設中のワイナリー(2020年5月)

コロナ禍での新しい事業展開

田口 そうですよね。コロナ禍で色々と大変な思いをされていらっしゃることと思いますが、テールドシエルとして何か大きな変化はありましたか?

池田 新型コロナウイルスの影響は青天の霹靂のような出来事でした。2月~4月のイベントの中止、ホテル・飲食業の休業などで売り上げが半減しました。でもピンチをチャンスに変えるプラス思考で家族の皆で考えています。
実は、小諸市とタイアップして、うちのワインをふるさと納税で8種類置いていただくことになって。そうしたら、ふるさとチョイスのカテゴリで「ワイン」という項目があるんですけど、その種類別でなんと15位くらいになったんです。

田口 それはすごいことですね。

池田 はい、驚きました。娘一人が荷造りに取っ掛かりきりになっています。売り上げは昨年実績から比べれば半減していますが、今地固めしておいて、全てが動き出すようになった時、今頑張っていることがプラスαになっていれば良いなと思います。

田口 ふさぎがちな社会情勢のなか、池田さんは前を向いて着実に取り組まれていらっしゃるのですね。

池田 それでも気持ちは落ち込みましたけどね。あたふたしながら発送業務に追われています。長野県の行政にも協力してもらって、私どものワインも通販サイトに踏み込めるようにしていただいて。それで自社の通販もけっこう引き合いがあって忙しくなりました。

田口 それは良かったです。

池田 今まで通販には比重をおいていなかったのですが、おかげさまで何とか持ちこたえています。思わぬ事業展開ですね。逆に通販に頼るしかない現状ですけど。

新しいビジョン

田口 通販ではどんな商品が人気ですか?

池田 テイクアウトやデリバリーを利用できる「小諸もろもろマップ(※1)」というサービスがあるんですけど、そこに載せてもらっている3種類のハーフボトルセットがけっこう売れています。ハーフボトルだったら無理なく飲めますし。ご夫婦で1本ずつというのもいいですよね。

田口 池田さんのワインは飲んでみて本当に美味しいから、リピーターが増えそうですね。

池田 4月の末に小諸市でチラシが出たんですけど、もう3回も買ってくれたリピーターの方もいます。

田口 ハーフボトルのセットはテールドシエルさんの通販サイトにはなかったですよね?

池田 そうなんです。家族で話し合っているところで、これから新しいビジョンで作っていけばいいのかなと思っているところです。

(つづく)

※1 小諸もろもろマップ・・・新型コロナウイルス感染症予防策の一環として、小諸市で提供しているテイクアウトやデリバリーを利用できる市内飲食店マップ。
https://www.city.komoro.lg.jp/official/kurashi_tetsuzuki/5513.html

この記事の著者 / 編集者

田口あきこ(日本ワインなび編集長)

ホームパーティを開催することが多いことから、より良いおもてなしをするためにワインを学び始める。2015年にワインスクール『レコール・デュ・ヴァン』のインストラクター養成講座にて講師に抜擢。
2018年春からワイナリー経営者を育成する学校『千曲川ワインアカデミー(長野県東御市)』にてブドウ栽培・醸造・ワイナリー経営について学び、講師業の傍ら、超新規ワイナリーの立ち上げ・畑仕事のお手伝いにも出掛ける。
2020年『日本ワインなび』を開設し、編集長として運営を行う。
ワインスクール『レコール・デュ・ヴァン』講師紹介ページ
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