第6回「テイスティング編①」
掲載日:2024年1月16日
テイスティングラインナップ
1.MUSUBI 2021
ピノ・グリ(30%)、シャルドネ(18%)、ムニエ(18%)、トラミーナ(17%)、ピノ・ ノワール(11%)、ピノ・ブラン(11%)、ドルンフェルダー(1%)、メルロー(1%)
2.Chardonnay 2021
シャルドネ100%
MUSUBI 〜 飲んでいただく方に色々なご縁があればいいな
裕康「それではテイスティングを始めましょう。まずは『MUSUBI』から。こちらがうちのメインのワインで、白のフィールドブレンドです。『色々な品種が混ざっている』という意味合いが一つ、『MUSUBI』を飲んでいただいた方に色々なご縁があればいいなという思いで造っています。真ん中の水引が梅結びになっているので、お祝い事や記念日、贈り物にも使っていただけます。」
田口「わあ、美味しいです。土地柄ならではのピュアな果実味の中にきれいな酸が真っ直ぐピーンと張っています。色々な品種がワインの中で手を取り合っているようですね。」
裕康「目指せマルセル・ダイスです。」
田口「言われてみれば通ずるものがありますね。」
裕康「マルセル・ダイスはもっと厚みがあるのかな」
シャルドネ 〜Domaine Blessでは珍しい単一品種の白ワイン〜
『MUSUBI』と同じエチケットだが、単一品種なので白黒に
裕康「こちらは樽発酵、樽熟成のシャルドネ単一です。」
田口「熟したリンゴ、白桃、白いお花、濡れた石のようなミネラル。樽の使い方も上品で余韻が長い。こんなに感動のあるシャルドネ、久しぶりに飲みました。インパクト強いですね。本間さんが描いた通りのシャルドネとして完成した感じですか?」
裕康「まだまだですね。単一品種で造るのは難しいな。」
田口「完璧じゃないですか?このワインも植えているブドウの量に対して収量をかなり制限しているということですよね。それで凝縮感があるのかなと。」
真紀「収量だけでなく搾汁率も制限しています。もっと搾ろうとすれば搾れるのですが、えぐみが出てくるので気を付けています。」
田口「品質を保つためにあらゆる努力がなされているわけですね。」
(つづく)
この記事の著者 / 編集者
田口あきこ(日本ワインなび編集長)
ホームパーティが好きなことから、より良いおもてなしをするためにワインを学び始める。
2015年 ワインスクール『レコール・デュ・ヴァン』の講師に抜擢。
2018年 ワイナリー経営者を育成する学校『千曲川ワインアカデミー』にてブドウ栽培・醸造・ワイナリー経営について学ぶ。
2020年『日本ワインなび』を開設。
2021年 JETROに附置する農林水産省・食品の輸出・プロモーション機関の事業で日本ワインの認知業務に携わり、海外向けに日本のワイナリー紹介記事を執筆。
2024年より千曲川ワインアカデミー倶楽部公式HP『生産者ストーリー』執筆。
同年 北海道余市町登に3.4haの農地を取得し、vineyard開設中。
日本ワイン検定出題作成委員
LDV日本ワインLover講座主任
・ワインスクール『レコール・デュ・ヴァン』講師紹介ページ
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