第5回「Domaine Blessのコンセプト」
掲載日:2024年1月16日
Domaine Blessのコンセプト
田口「Domaine Blessのワインについて詳しく聞かせていただけますか?」
裕康「まず基本的なコンセプトがあります。記念日やお祝いの時に飲んでいただきたいワイン、というのが大きな一つのコンセプトです。日本のカロン・セギュールになりたいですね。」
田口「どのエチケットも個性的ですし、水引が入っているものは正にお祝いに最適ですね。」
裕康「中でも切絵シリーズのエチケットが自社で穫れたブドウで造ったものになります。」
田口「そうやって自社ブドウと買いブドウシリーズを分けていらっしゃるのですね。
品種よりテロワールで表したい
田口「Domaine Blessではフィールドブレンドフのワインが多いですよね?」
裕康「そうですね。混ぜて造るタイプが多いのですが、シャルドネとピノ・ノワールに関しては単体で造っています。カフェに来られるお客様から「単一品種のワインはないの?」と聞かれることが多くて。
田口「それで単一品種のワインも造っているのですね。」
裕康「はい。基本的には品種で何かを表すというよりもテロワールを表したいです。うちのワインは混ぜることでバランスを保っている部分があります。」
田口「こちらでは細身の形状のボトルが使われていますが、アルザス地方などのワインがお好きだからですか?」
裕康「はい、そうです。アルザスだけではなく、オーストリアやドイツのワインをオマージュしているものがあります。それから、こういうボトルの形状だと並べた時にシュッとした統一感がありますよね。というのを大事にしています。」
田口「そういえば、ワインボトルの形状とこちらのモダンな建物全体とマッチしていますよね。」
モダンなスタイルのワイナリー
田口「こちらはモダンで他のワイナリーと一線を画していますよね。これはどなたのセンスなんですか?」
裕康「これは僕です。北海道のワイナリーさんは古民家風というか、木を使ったものが多かったので、モダンなスタイルにしたかったというのがあります。あと、5月から9月の醸造が始まる前の時期まではカフェでランチを出しています。隣にちょっと小さい窓があると思うんですけど、あそこがゲストルームです。」
(つづく)
この記事の著者 / 編集者
田口あきこ(日本ワインなび編集長)
ホームパーティが好きなことから、より良いおもてなしをするためにワインを学び始める。
2015年 ワインスクール『レコール・デュ・ヴァン』の講師に抜擢。
2018年 ワイナリー経営者を育成する学校『千曲川ワインアカデミー』にてブドウ栽培・醸造・ワイナリー経営について学ぶ。
2020年『日本ワインなび』を開設。
2021年 JETROに附置する農林水産省・食品の輸出・プロモーション機関の事業で日本ワインの認知業務に携わり、海外向けに日本のワイナリー紹介記事を執筆。
2024年より千曲川ワインアカデミー倶楽部公式HP『生産者ストーリー』執筆。
同年 北海道余市町登に3.4haの農地を取得し、vineyard開設中。
日本ワイン検定出題作成委員
LDV日本ワインLover講座主任
・ワインスクール『レコール・デュ・ヴァン』講師紹介ページ
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