第2回「オーガニックにこだわる理由」
掲載日:2021年9月21日
ベリーベリーファーム上田公式HP『農園事業/ナイアガラ』より出典
https://www.natural-farm.jp/farm_business/niagara/
オーガニックにこだわる理由
田口 上田さんはオーガニックにこだわっていらっしゃいますが、その理由を教えていただけますか?
上田 実は家内が大の健康オタク(笑)でして当時は殆どオーガニックのものしか食べておりませんでした。私自身はそんなに食べるものにはこだわってませんでしたが、畑で大量の農薬を使って虫や微生物を殺すのには大変な抵抗を覚えていました。
ブルーベリーから始めたオーガニック栽培
田口 オーガニック栽培はどんな果物から始められたのですか?
上田 ブルーベリーから始めました。カリフォルニアで僕が暮らしていたところは砂漠地帯で乾燥していたので、農薬を使わずにオーガニックでブルーベリーを栽培するのが普通でした。それで日本でもできないかな、と思っていました。
田口 ブルーベリーの木も土地と一緒に地元の方から譲り受けたということも重なって、それでブルーベリーから始めてみることになったのですね。実際に栽培されてみて、当時はどんな感触でしたか?
上田、おかげさまでブルーベリーは好調なスタートを切りました。
ベリーベリーファーム上田公式HP『農園事業/ブルーベリー』より出典
https://www.natural-farm.jp/farm_business/blueberry/
ワインを造り始めたきっかけ
田口 果物や野菜を栽培されていた中で、どうしてワイン造りを始めようと思われたのですか?
上田 農場にはたまたま、前の持ち主の食ブドウが植えられていたんです。
田口 どんな種類のブドウですか?
上田 キャンベルアーリー、ナイアガラ、ポートランドです。以前からの契約を引き継ぎ、ブドウを某大手ワイナリーに出荷することになりました。それで、「うちのブドウでワインができるんだ」ということがわかり、自分でワイン造りをしてみたいと思ったことがきっかけです。
田口 たまたまブドウが植えられていたことも何かのご縁ですね。
上田 それに、僕はもともとお酒が好きなんですよ。ワインだけじゃなく、お酒全般大好きです。農場のブドウもオーガニックで栽培していましたので、オーガニックのワインを造りたくて。農場の隣の建物を改修して、2009年から「ベリーベリーファーム&ワイナリー」としてワイン造りを始めました。
(つづく)
この記事の著者 / 編集者
田口あきこ(日本ワインなび編集長)
ホームパーティが好きなことから、より良いおもてなしをするためにワインを学び始める。
2015年 ワインスクール『レコール・デュ・ヴァン』の講師に抜擢。
2018年 ワイナリー経営者を育成する学校『千曲川ワインアカデミー』にてブドウ栽培・醸造・ワイナリー経営について学ぶ。
2020年『日本ワインなび』を開設。
2021年 JETROに附置する農林水産省・食品の輸出・プロモーション機関の事業で日本ワインの認知業務に携わり、海外向けに日本のワイナリー紹介記事を執筆。
2024年より千曲川ワインアカデミー倶楽部公式HP『生産者ストーリー』執筆。
同年 北海道余市町登に3.4haの農地を取得し、vineyard開設中。
日本ワイン検定出題作成委員
LDV日本ワインLover講座主任
・ワインスクール『レコール・デュ・ヴァン』講師紹介ページ
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