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「シャルドネ」はどんなブドウ品種?

2021年8月18日

白ワイン用ブドウ品種の代表格「シャルドネ」

世界中で最も知られ、愛されている白ワイン用品種がシャルドネです。「白ワインの女王」とも呼ばれ、その立ち位置は不動で、ワインのことをよく知らない、という方でも「シャルドネ」という言葉は聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。

日本で栽培されているシャルドネのお話をする前に、シャルドネの品種の特徴、どのような味わいのワインを生み出すのか、ご説明したいと思います。

シャルドネはどんなブドウ品種?

シャルドネは、淡いグリーン色をした果皮を持ち、早生(わせ)品種と言われる、早期に収穫できるブドウです。実際には、気温や日照といった環境条件によって多少変わりますが、秋の寒さの前に収穫できます。
適応能力が高く、病害に強く、世界各地で栽培されています。樹勢が強いため、夏にはツルがよく伸び、果実の成長を妨げる可能性があるため、剪定は欠かせません。
比較的果実がたくさん実るので、凝縮感のあるワインを造るためには収量制限されるのが一般的です。
また、収穫前のブドウの酸度の低下が早いため、的確に収穫時期を見極める必要があります。
基本的には放っておいても元気に育ってくれそうな適応能力の高い品種ですが、「白ワインの“女王”」だけあって、実は少し繊細で、気難しい一面も持ち合わせる、扱いにはそれなりの注意と手が掛かる品種というところでしょうか。

また、際立った特徴がないため、「個性がないのがシャルドネの個性」と言われることもありますが、各地のテロワールをありのままに映し出してくれる品種でもあります。その土地や気候の影響を受けやすく、栽培された地域ごとに異なる色合い、香り、味わいを楽しむことができます。

シャルドネの原産地・主な生産地

原産地:フランス
栽培地:フランスでは主にブルゴーニュ地方、世界各地
シャルドネの概要をご説明してきましたが、次は世界で栽培されているシャルドネが日本ではどのような状況かをお話していきます。


Kisvin Winery(山梨県甲州市)のシャルドネ 2021年7月末

日本のシャルドネ

日本ワインの特徴

以前にマスカット・ベーリーAの回でもお話ししましたが、日本ワインの特徴の一つとして「多様性」が挙げられます。(以前の記事はこちら
その一つ目として、それは大きく言うと国土によるもので、北は北海道から、南は沖縄の地まで緯度の差が18度もあり、当然ながら気候が異なること。
四方を海に囲まれ、国土の75%が山間部。もちろん平野もあります。どの土地、畑で造られたブドウなのかで同じ品種であったとしても特徴は異なります。

シャルドネは日本のどこで栽培されている?

シャルドネの生産数量1位 長野県、2位 山形県、3位 兵庫県。
シャルドネの本格的な栽培が始まったのは1980年代に遡ります。長野県では2000年以降、シャルドネの栽培面積が3倍以上になっています。垣根仕立てが主流となっていますが、一文字型単梢、H字型単梢などの棚仕立てでも栽培されています。

国産シャルドネはどのくらいワイン原料として使用されている?

日本全体でワイン原料として使用されている品種の中で、シャルドネは国産生ブドウのワイン原料使用量としては上位4番目に位置します。

産地によるシャルドネの違い

冷涼な地域、温暖な地域で栽培されたシャルドネは、気候によりそのもの自体に違いが生まれワインに反映します。(これはシャルドネのブドウに限りません。)

冷涼産地のシャルドネ

色:淡いイエロー、グリーンがかった黄色。
香り:レモンやライム、グレープフルーツなどの柑橘類の香り、果実の熟度は低い。ハーブなどグリーンのニュアンス。
(日本においては柚子、カボス、酢橘などの和柑橘の香りが取れることもあります。)
味わい:シャープで、はつらつとした酸味。ライト~ミディアムボディ。

温暖産地のシャルドネ

色:黄色〜黄金色、
香り:桃、黄桃、アプリコットなどの有核果実〜パイナップルやマンゴーなどの南国系フルーツ、熟した果実、ハチミツ
味わい:なめらかで円みのある酸味。凝縮した果実感、肉厚なボリューム感。

冷涼地域、温暖地域と大別しましたが、同じ産地であってもどのような場所で栽培しているのか(例えば、平地なのか、山や丘のような場所の傾斜にある畑なのか)、標高などの地理的条件、日照条件、醸造方法の違いにより異なってきます。上記のような特色が生まれる傾向が高いと思っていただければと思います。

参考文献

WINE TASTING BIBLE『シャルドネ』(谷宣英 著 ナツメ社)
国税庁HP『国内製造ワインの概況(平成30年度調査分)/3.原料用国産生ぶどうの概況』(令和2年2月)
https://www.nta.go.jp/taxes/sake/shiori-gaikyo/seizogaikyo/kajitsu/pdf/h30/30wine03.pdf
日本ソムリエ協会教本2021『日本』(日本ソムリエ協会)
テイスティングは脳でする(中本聡文、石田博 著日本ソムリエ協会)

この記事の著者 / 編集者

吉田順子

JSAソムリエ協会認定 ソムリエ
食べることが大好きなことから、料理教室に7年間通い続けている。明治屋クッキングスクールでは、和食・洋食・中華・菓子の基本コースをマスター。食事の際のお酒の楽しみ方とマリアージュに感動したことから、ワインを学び始める。フードアナリストの資格も保有し、時々フード媒体でライティングを担当。美しいものが好き。ワインもそのひとつ。お料理とワインの楽しみ方、マリアージュを追求していきます。日々の食卓が美しく楽しくなるよう、フラワーアレンジメントやテーブルコーディネートなども交えながらトータルで提案をしていきたいと思います。

その他保有資格
JSA SAKE Diploma、ジュニア・オリーブオイル ソムリエ、日本プリザーブドアーティスト協会 認定講師

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