第5回シャルドネ~日本の北から南まで~【Vol.3】
2021年7月2日
3.TOMOÉシャルドネ新月2018(三次ワイナリー)/ブドウ: 広島県三次市産【720mℓ・5,000円】
果実感と酸味のバランスが良くて美味しいです。
「新月」は三次ワイナリーのスタンダードタイプのシャルドネに比べて、より厳選されたブドウを使っているのですよね。
スタンダードタイプで十分美味しいですよね。この「新月」は期間限定でなかなか手に入らないそうです。普段はスタンダードクラス、ちょっと特別な時に「新月」を楽しむのが良いですね。
日照が良くブドウが完熟した厚みがある味わいです。酸もしっかりしているので寒暖差もある環境でしょうか。
中国山地の山間部の盆地で山が東西に連なるので、東の日の出から西の日の入りまで太陽が射していますし、盆地で寒暖差も大きく、酸が残りやすい環境の畑ですね。
果実味がピュアでえぐみや雑味が全然ないですね。やはりホールプレスでピュアな果汁から造られているからですね。
果実が熟して黄桃などの香りがしますね。
私と同じ “TOMOE” だけあって美味しいんですよ(笑)。三次ワイナリーさんのこちらのワインは、本当に何でも美味しくて、マスカット・ベーリーAもオススメです。
ここは土地の条件が良いからこんなに凝縮感のあるワインが出来るのでしょうね。
私は自分のことを勝手に「TOMOEワインのアンバサダー」だと思っています(笑)実は三次ワイナリーにはまだ訪問したことがなくて。今一番行きたいワイナリーです。
こちらはどんなテロワールなんでしょう。内陸部ですよね。
この「新月」は、2020年のインターナショナル・ワイン・チャレンジでシルバーを取っていますよね。熟成したものも飲んでみたいです。
お料理とはもちろん、このワインだけでも楽しめる素晴らしいワインです。
広島のワインなので生牡蠣に合わせるのも良さそうですが、凝縮感があるのでメインのお料理にも合いますね。
牡蠣フライは合いそうですね。活き活きした酸が、油を使ったお料理の後味を爽やかにしてくれると思います。
このピュアな果実味は、華やかなパーティーや女子会にぴったりですね。前菜に合わせて、またデザートに合わせても好評だと思います。
(つづく)
この記事の著者 / 編集者
内田一樹
『テイスティング』コーナー進行役。ソムリエとワイン・エキスパート両方のエクセレンス資格を持つワインのプロ。さらに、栽培・醸造の学校卒業の経歴から、その視点で日本ワインの魅力と可能性を語ります。