日本ワインなび

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ヴェレゾンノート
東山ワイン研究所合同会社
櫻山記子さんに学ぶ
「如何なるハードルにも
正面から挑むタフな精神力」
(全6回)

第4回「ブドウが奏でる音楽」

掲載日:2021年5月22日

ヴェレゾンノート公式HPより出典
https://www.veraison-note.com/

フリウリのワインが大好きで

田口 ExperienceやPresence以外のワインについてもお聞かせいただけますか?

櫻山 先ほどお話したように、私はイタリアワインが好きなんですけど、気に入っているのはフリウリのオレンジワイン。うちはほとんどが黒ぶどうなので、純粋な白ワインは造らないと思いますが、わずかな白品種を使ってオレンジワインは造ろうと思っています。今回初めてカベルネ・ソーヴィニヨンを白仕立てで造りました。オレンジワインじゃないんですけど、フリウリのオレンジワインっぽくしたいと醸造家さんに頼んだら、けっこう面白い味わいになりました。

田口 長野で造るカベルネの白仕立て…面白いですね。

櫻山 それから、変わったところでは、サンジョベーゼ主体の赤のペティヤンをリリースします。変態ワインですからね(笑)。

カベルネ・ソーヴィニョンの白仕立て「Blush Pink Lady」(完売)

ヴェレゾンノートの名前の由来

田口 ヴェレゾンノートの名前の由来についてお聞かせいただけますか?

櫻山 ヴェレゾン(英 veraison ・仏 véraison)は皆さまご存知の通り、ブドウが色づき始めて一番美しい時。ノートは記録という意味もありますが、音階という意味があります。だからヴェレゾンノートとは「ブドウの音階」。

田口 なるほど。

櫻山 ブルーノートは「ジャズの音階」という意味じゃないですか。そう考えていただければ分かりやすいかな。美しく色づき始めたブドウの一粒一粒をおたまじゃくし、つまり音階に例えているんです。ブドウたちがこれからどんな音楽を奏でてくれるのか。私たちが求める美しい音楽を奏でていきたいという想いを込めて代表の中川が名付けました。

田口 ブドウの色づきを音階に例えるなんて素敵ですね。今にも新しい音色が畑から聞こえてきそうです。中川さんは音楽がお好きなのですね。

櫻山 中川とは音楽が好きで気が合ったというのもあるんです。

田口 どんな音楽で気が合ったのですか?

櫻山 ロックからジャズ、クラシックまで、結構幅広く気が合いまして。今でもよく中川がギターを弾いて、音痴ですが歌ってます。コミックバンド目指してます(笑)いつかワインリリースコンサートなんてできたらいいなあ。

田口 それは楽しみですね。ぜひ参加させてください!
 

ワイン名にも音楽を散りばめて

櫻山 それから、ワインの名前は音楽にまつわるものにしています。

田口 では、看板ワインの「Experience」という名前も音楽に関係があるのですか?

櫻山 はい、experienceは「経験」という意味ですが、実はジミー・ヘンドリックスのバンドの名前でもあるんです。だからワインのエチケットはジミー・ヘンドリックスのアルバムの写真をイラストにしています。

田口 そうだったのですね。では「Presence」については?

櫻山 presenceは「存在」という意味ですが、こちらはレッド・ツェッペリンのアルバム名なんです。それから、「The Rose」というワイン名は私の大好きなベッドミドラーの歌の名前。「The Ringo Star」(ヴェレゾンノートのクラフト・サイダー名)は、まあ、そのまんまだね(笑)

田口 新しくリリースされるカベルネの白仕立てとサンジョベーゼのペティヤンにも音楽にちなんだ名前を付けられるのですか?

櫻山 カベルネの白仕立ては「Blush Pink Lady」という名前で、このワインを手掛けた醸造家の方がつけてくれた名前なんですよ。ピンクレディみたいに「ショーゲキでキョーレツな個性」という意味が込められています。
サンジョベーゼ主体のペティヤンは「Acoustic Shower」。ギターの音色で、エレキが電子音としたらアコースティックはそのままのギターの音色。シャワーは泡なので、「アコースティックなサウンドを全身で浴びてほしい」、という感じです。

(つづく)

サンジョベーゼ主体の赤のペティヤン「Acoustio Shower 2020」

この記事の著者 / 編集者

田口あきこ(日本ワインなび編集長)

ホームパーティを開催することが多いことから、より良いおもてなしをするためにワインを学び始める。2015年にワインスクール『レコール・デュ・ヴァン』のインストラクター養成講座にて講師に抜擢。
2018年春からワイナリー経営者を育成する学校『千曲川ワインアカデミー(長野県東御市)』にてブドウ栽培・醸造・ワイナリー経営について学び、講師業の傍ら、超新規ワイナリーの立ち上げ・畑仕事のお手伝いにも出掛ける。
2020年『日本ワインなび』を開設し、編集長として運営を行う。
ワインスクール『レコール・デュ・ヴァン』講師紹介ページ
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