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日本ワインの基礎知識

日本ワインのブドウ品種

データで見る!日本ワインの代表的なブドウ品種

掲載日:2020年7月1日

(注)このページの記事で使用されているデータは、ワインの原料とするために受け入れた国産生ブドウの品種別数量の集計値であり、実際にワイン原料に使用した数量とは符号しません。(国産生ブドウのワイン原料使用量 22,033t)

赤白の割合

品種別でみる前に、赤ワイン用と白ワイン用のブドウ品種、それぞれどのくらいの割合なのか大枠を見てみましょう。

さて、赤ワイン用と白ワイン用、どちらが多いでしょう?


国税庁HP『国内製造ワインの概況2017年度調査分』(2019年2月)を加工して作成

白の方がちょっとだけ多いものの、見事に半々くらいの割合ですね。

白ワイン用品種TOP10

次に白ワイン用ブドウの品種別TOP10を見てみましょう。
きっと飲んだことのあるブドウ品種が入っているはずですよ(*^-^*)


国税庁HP『国内製造ワインの概況2017年度調査分』(2019年2月)を加工して作成

TOP3まで言えたらまあまあ日本ワイン通、TOP5まで言えたら堂々と日本ワイン通!

1位 甲州
2位 ナイアガラ
3位 デラウエア
4位 シャルドネ
5位 ケルナー
6位 セイベル9110
7位 竜眼(善光寺)
8位 ソーヴィニヨン・ブラン
9位 ポートランド
10位 ミュラー・トゥルガウ

赤ワイン用品種TOP10

続いて赤ワイン用ブドウの品種別TOP10!


国税庁HP『国内製造ワインの概況2017年度調査分』(2019年2月)を加工して作成

1位 マスカット・ベーリーA
2位 コンコード
3位 メルロ
4位 キャンベル・アーリー
5位 巨峰
6位 カベルネ・ソーヴィニヨン
7位 ブラッククイーン
8位 ヤマソービニオン
9位 ツヴァイゲルト
10位 ピノ・ノワール



日本のフラッシグシップ品種

フラッグシップとは、そのグループの中で最も重要なものや優秀やもの、主力商品のことなどを指します。

日本ワインのフラッグシップ品種は甲州とマスカット・ベーリーAです。
どちらも上のグラフで1位です。

ちなみにワイン用ブドウ品種で世界的に人気があるのは、次の4つ。
4大品種とも呼ばれています。

  • シャルドネ
  • ソーヴィニヨン・ブラン
  • ピノ・ノワール
  • カベルネ・ソーヴィニヨン

人気があるので、世界中でこの4つの品種は栽培されていますが、元祖であるフランスのそれと比べられてしまう・・・なんてこともあります。
それに、みんなが作ることによって、競争が激化します。

甲州とマスカット・ベーリーAはどちらも日本の固有品種です。
ワインの品質に磨きがかかってきたこれらの品種は、海外でもその魅力を知ってもらうべく、OIV(国際ブドウ・ワイン機構)に登録を申請しました。

甲州は2010年、マスカット・ベーリーAは2013年に登録が完了。
登録が完了したことにより、EU諸国などに輸出する際にワインラベルに品種名を表示できるようになりました。

OIVに登録されたということは、ワインを造るブドウ品種として世界に認められたということです。

海外のワインファンからも、日本といえばこの2つの品種だよね!
と、当たり前のように言ってもらえる日はそう遠くないかもしれません。

バラエティ多彩なブドウ品種

これらのグラフを見ると、ブドウ品種がバラエティに富んでいるのが分かります。
というのも、そもそもヨーロッパではワイン用に使われるのはヴィティス・ヴィニフェラ種(欧・中東系品種)のみ。

しかし日本では、ヴィティス・ラブルスカ種(北米系)、自生している山ブドウ、それらの交雑種や交配種までワインに使われています。

バラエティ豊かな品種の中から、自分のお気に入りを見つけてみましょう(*^-^*)

参考文献

国税庁HP『国内製造ワインの概況2017年度調査分』(2019年2月)

(おわり)

この記事の著者 / 編集者

田口あきこ

田口あきこ(日本ワインなび編集長)

ホームパーティを開催することが多いことから、より良いおもてなしをするためにワインを学び始める。2015年にワインスクール『レコール・デュ・ヴァン』のインストラクター養成講座にて講師に抜擢。
2018年春からワイナリー経営者を育成する学校『千曲川ワインアカデミー(長野県東御市)』にてブドウ栽培・醸造・ワイナリー経営について学び、講師業の傍ら、超新規ワイナリーの立ち上げ・畑仕事のお手伝いにも出掛ける。
2020年『日本ワインなび』を開設し、編集長として運営を行う。
ワインスクール『レコール・デュ・ヴァン』講師紹介ページ
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