第2回 北海道の大自然の中 通年放牧スタイルで「幸せな牛のミルク」から作られるチーズ達。
2021年3月2日
北海道後志地方。
ここに蝦夷富士と擬えられ、日本百名山にも数えられる羊蹄山がそびえ立ちます。
その裾野に広がる大自然の中で育まれた豊かな牛のミルクからチーズ造りを行なっている
チーズ工房タカラ。
チーズ工房は2007年、斉藤愛三(さいとうなるみつ)さんによって設立されました。
ご家族が牧場を経営されている中、愛三さんは、北海道の十勝の共働学舎新得農場、そしてフランスのオーヴェルニュ地方で修行された後工房を立ち上げたそうです。
家族が土や餌にこだわり大切に育ててきた牛達のミルク。そのミルクから丁寧なチーズ造りを行なっています。
大自然の中で通年放牧というスタイルで育てられている牛達。
牧場の入り口には「幸せな牛のミルク」と掲げられています。
そんな牛達から造られるチーズにもミルクの良さが自然と溢れてきます。
フレッシュタイプのチーズからソフトタイプ、セミハードやハードタイプまで様々なチーズが生まれています。
季節毎に違うタイプのチーズもあり、四季折々の自然の恵みをチーズで表現しています。
また地元とのコラボも楽しみの一つです。
2019年、イタリアで開催されたWorld Cheese Awardsでのゴールドメダルを受賞したタカラのタカラをはじめ、様々なチーズが国内外のコンクールで賞を獲得しています。
日本はもちろん国際的にも評価されているチーズです。
チーズ工房の名前「タカラ」は「夢を育む場所」という意味があるそうです。
まさにチーズに「夢」を託して大自然に寄り添いながらチーズ造りをしていらっしゃいます。
チーズプラトーの作り方Vol.2 ~チーズ工房タカラと日本ワイン~/How to Make Cheese Plate Vol.2 ~CheeseKoubouTakara& Japan Wine~
▼「チーズ工房タカラ」のチーズ達を使用したムービーが、YOUTUBEの『日本ワインなび公式チャンネル』にて公開されました。
監修、チーズセレクトとして、私が担当させていただいています。
ぜひご覧になってみてください。
この記事の著者 / 編集者
山田好美
JSA シニアワインエキスパート/ソムリエ
チーズプロフェッショナル
フランスチーズ鑑評騎士
サントモール・ド・トウーレーヌ騎士
Compagnon de Saint-Uguson(コンパヨン・ド・サントゥギュゾン)
英仏語講師歴 25年。フランスのワイナリー&チーズ工房へ訪れるようになりその奥深さを知り、チーズ&ワインの資格取得。
現在、レコール・デュ・ヴァンにてチーズ&ワイン主任講師に従事。
https://www.duvin.jp/message/yamada.html
近年 国産チーズ生産者も応援。
CPA主催Japan Cheese Awardsでは実行委員として活動中。
数々の国内のワインやチーズの生産者さん達を訪ねたりお会いする機会が増えるにつれ、それぞれの熱い想いを1人でも多くの方に伝えたいと思うようになりました。
作り手のわかる日本のチーズを皆様へお届けします。
日本のワインと日本のチーズを発見していきましょう。
識ることで普段の食生活にほんの少しの豊かさを!!